ここで紹介するデータセットは、CyanoType(http://lege.ciimar.up.pt/cyanotype)と名付けられた、関連するシアノバクテリア株のオンラインデータベースの基礎となるものである。このデータベースは、分類学的、系統学的、あるいはゲノム学的に有用なシアノバクテリア株を、文献に基づいたキュレーションによって関連情報を得て分類したものである。このデータセットには371株が収録されており、データベースの最初のバージョン(CyanoType v.1)に相当する。各菌株の情報には、菌株のシノニムおよび/またはコ・アイデンティティー、菌株の分類、生息地、分子データのアクセッション番号、3つの異なる分類スキームによる分類および命名法の注記、階層的な自動分類、関連研究(本研究を含む)の選択による系統学的配置、重要な文献参照が含まれている。このデータベースは定期的に更新される。すなわち、掲載基準を満たす新しい菌株を追加したり、すでに掲載されている菌株のメタデータを修正して最新のものを追加したりする。また、16S rDNAをベースにしたグローバルな系統マップを提供し、ユーザーが研究に適した菌株を選択する際の助けとする。
Cyanotype - A manually curated database of relevant cyanobacterial strainsにアクセスする。
様々な情報で検索可能。例えばstrain IDで検索する。
その株のキュレートされた情報が表示される。NCBIのゲノムアセンブリへのリンクや、16S rRNA配列へのリンクも表示されている。
トップページからはシアノバクテリアの16S rRNA系統樹も確認できる(計算方法の詳細は論文のPhylogenetic analysesのセクションを参照して下さい)。Expandをクリックする。
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引用
A curated database of cyanobacterial strains relevant for modern taxonomy and phylogenetic studies
Vitor Ramos, João Morais, Vitor M Vasconcelos
Sci Data. 2017 Apr 25;4:170054