macでインフォマティクス

macでインフォマティクス

HTS (NGS) 関連のインフォマティクス情報についてまとめています。

de novo transcriptome

de novo transcriptomeのアイソフォームアセンブラ ClusTrAsT

2024/02/27 追記 信頼できるリファレンスゲノムを持たない生物種のRNAシーケンスデータからのトランスクリプトームアセンブリはde novoで行う必要があるが、de novo methodでは転写産物のアイソフォームを再構築する能力が不十分であることが多いことが研究…

ロングリードRNA seqデータのリファレンスフリーアセンブリを行う RNA-Bloom2

ロングリードシーケンス技術は、その登場以来大きく進歩した。そのリードの長さは転写産物全体に及ぶ可能性があり、トランスクリプトームを再構築するのに有利である。既存のロングリードトランスクリプトームアセンブリ手法は、主にリファレンスベースであ…

De novoトランスクリプトームアセンブリとアノテーションのSnakemakeパイプライン transXpress

RNA-seqとde novoトランスクリプトームアセンブリは、非モデル生物の生物学的研究に変革をもたらす技術であるが、RNA-seqデータの計算処理には、多くの異なるソフトウェアツールが必要である。このようなde novoトランスクリプトームワークフローの複雑さは…

複数サンプルを使った効率的な転写産物アセンブラ PsiCLASS

RNA-seqリードからの転写産物アセンブルは、遺伝子発現やその後の機能解析において重要なステップとなる。本発表では、複数のRNA-seqサンプルを同時に解析するアプローチに基づく、正確かつ効率的なトランスクリプトアセンブラであるPsiCLASSを紹介する。Psi…

Trinityのインストール

Trinityはバグ修正と性能改善のバージョンアップが続けられていて、2022年5月現在ではv2.14が利用できます。v2.14はまだcondaでは導入できないので、ソースからビルドします。 Installing Trinity https://github.com/trinityrnaseq/trinityrnaseq/wiki/Inst…

(非モデル生物)RNA-seqデータの超高速な機能的プロファイリングを行う seq2fun

2022/02/21 画像追記 リファレンスゲノムを持たない非モデル生物のRNA-seqデータ解析では、計算時間とコストが依然として大きなボトルネックとなっている。この課題を解決するために、著者らは、トランスクリプトームde novoアセンブリを行わずにRNA-seqリー…

DEXseqを使ってSuperTranscriptsの発現解析を行うTrinityのdexseq_wrapper.plスクリプト

DEX-SeqをSupertranscriptsに適用することで、ある条件や処理に反応してリードカバレッジが統計的に有意な差を示す異なる転写産物セグメントを介して、 differential transcript usage(DTU)を探索することが可能。 TrinityツールキットのDTU解析のためのミ…

TrinityアセンブリとTrinotateのアノテーション情報からGOseqによるGO enrichment解析を行うrun_GOseq.plスクリプト

TrinotateとGOseq、Trinityのスクリプトを組み合わせることで、遺伝子セット間の機能的エンリッチメント解析を行うことができる。Trinityのマニュアルに習い、使い方を確認しておく。 インストール ubuntu18.04でtrinityの仮想環境を作ってテストした。Rのバ…

発現変動遺伝子を同定するTrinityのrun_DE_analysis.plスクリプト

Trinityに付属するスクリプトrun_DE_analysis.plを使うと、BioconductorのRパッケージを使って発現変動遺伝子群を同定して分析することができる。Trinityのabundance_estimates_to_matrix.plなどを使って得た発現行列ファイルを使う。 手順はTrinityのマニュ…

Biological replicatesの品質を調べるためのTrinityのPtRスクリプト

Trinityに付属するスクリプトPtRは、生物学的複製が十分に相関していることを確認し、またサンプル間の関係を調査するためのユーティリティツールである。Trinityのabundance_estimates_to_matrix.plなどを使って得た発現量の行列ファイルを使う。Trinityの…

Trinityのabundance_estimates_to_matrix.plスクリプトで発現行列を出力、filter_low_expr_transcripts.plスクリプトで低発現転写産物をフィルタリングする

Trinityに付属するスクリプトabundance_estimates_to_matrix.plは、align_and_estimate_abundance.plの出力を入力として、複数サンプルを(正規化しつつ)統合した発現行列ファイルを生成するスクリプト。Trinityのマニュアルに習い、使い方を確認しておく。…

bowtie2を使ってアセンブルした配列を評価する

bowtie2はマッピング結果の要約統計を標準エラー出力として報告する。Trinityのwikiでは、これを利用してde novo transcriptome assemblyを評価する流れがまとめられている。 RNA Seq Read Representation by Trinity Assembly · trinityrnaseq/trinityrnase…

De novoトランスクリプトームアセンブリで誤ってアセンブリされたキメラ転写産物を除去する Bellerophon

トランスクリプトームの品質管理は、RNA-Seq実験において重要なステップである。しかし、de novo アセンブルされたトランスクリプトームの品質を評価することは、アセンブルを比較するリファレンスゲノムがないために困難である。本著者らは、キメラ配列の除…

グラフ構造に基づいてキメラコンティグを識別する、ショートリードのde novo transcriptomeアセンブラCStone

RNA-Seq実験で得られたコンティグを含め、過去10年間に蓄積された配列情報は飛躍的に増加しており、リードデータをアセンブルする際にはキメラ配列の定量が必須となっている。トランスクリプトームでは、de novoでアセンブリされたキメラは、基本的な転写産…

転写産物の正確な翻訳と評価を行う TranSuite

タンパク質の翻訳プログラムでは、転写産物の中で最も長いオープンリーディングフレーム(ORF)が選択されることが多いため、データベースには不正確なORFや誤ってアノテーションされたORFが多数存在する。早期終止コドン(PTC)を含む非生産的な転写産物の…

BUSCO v5

2021 8/14 誤字修正 2021 11/29 誤字修正 2022/06/08 インストールのバージョン更新, 7/3 追記, 7/20 追記 2024/03/07 追記, 3/16 BUSCOv5.7.0について追記 ゲノムデータやメタゲノムデータの品質を評価する方法は、ゲノムアセンブリを助け、その後の解析結…

De novo遺伝子予測やメタゲノムの機能アノテーションなどに対応したeggNOG-Mapper v2

遺伝子の自動機能アノテーションは、ほとんどのゲノムおよびメタゲノムワークフローにおいて基本的なステップであるにもかかわらず、大規模なスケールでは依然として困難である。本研究では、事前に計算されたorthology assignmentsに基づいて機能アノテーシ…

包括的なde novoトランスクリプトームアセンブリのパイプライン TransPi

2021 6/4 更新 RNA-Seqデータの利用とde novoトランスクリプトームアセンブリの生成は、生態学と進化学の研究において重要な役割を果たしてきた。これは、ゲノム情報が利用できない非モデル生物に顕著に当てはまる。しかしながら、遺伝子発現の差異の研究、D…

De novo transcriptomeのアセンブラ IDBA-tran

トランスクリプトームの解析には、次世代シーケンシング技術を用いたRNAシーケンシングが有効である。de novoゲノムアセンブリと同様に、de novoトランスクリプトームアセンブリは、リファレンスゲノムや追加のアノテーション情報に依存しないが、より困難で…

de-novo assembled transcriptomeのORF予測を行う Borf

RNA-Seq解析やトランスクリプトームのアノテーションにおいて、de-novoでアセンブルされたトランスクリプトームのORF予測は重要なステップである。しかし、現在のアプローチでは、ストランド特異性や不完全に組み立てられた転写産物などの要因を適切に考慮し…

自動化された真核生物の遺伝子アノテーションツール FINDER

2021 9/1 論文追記 2022/12/27 追記 真核生物の遺伝子アノテーションは、蓄積された転写産物のデータを緻密に解析する必要があり、簡単な作業ではない。真核生物の遺伝子アノテーションには、重複する遺伝子を含むゲノムの転写活性領域、多数の転写産物を産…

シングルセルとバルクのトランスクリプトームのリファレンスフリーおよびリファレンスガイドアセンブリを行うrnabloom

シングルセルRNAシーケンス(scRNA-seq)技術はここ10年で急速に進歩したが、シングルセル・トランスクリプトーム解析のワークフローでは、主に遺伝子発現データが用いられており、シングルセルレベルでのアイソフォーム配列解析はまだかなり限定的である。…

転写産物レベルで正確なリードカウントを行う RSEM

2021 1/9 タイトル修正 2021 1/15 コマンドと説明追記 2021 4/27 ベンチマーク論文追加2021 10/8 2021 10/8 gzipped fastqのオプション追記 RNA-Seqは転写産物の量を測定する方法に革命を起こしている。RNA-Seqデータからのトランスクリプトの定量における重…

De novo transcriptomeのアセンブリ評価やフィルタリングのツール

2022/12/29 コマンド修正 2024/01/16 誤字修正 人の文章ばかり載せているので、たまには自分の言葉で書いてみる。 ハイスループットシークエンシングのコストは年々下がっているが、それでも高品質なゲノム配列の解読と遺伝子予測、機能的注釈を得るまでには…

transcriptomeアセンブリから主要なアイソフォームを選抜するTrinityのfilter_low_expr_transcripts.plスクリプト

Trinityに付属するスクリプトfilter_low_expr_transcripts.plは、align_and_estimate_abundance.plの出力(Bowtieアライナーを使用してRNA-SeqリードをTrinity転写物にアラインし、その後、RSEMを使って確率的アプローチでアバンダンス推定を実行した結果の…

Trinityのalign_and_estimate_abundance.plスクリプト

2021 12/25追記 Trinityに付属するスクリプトalign_and_estimate_abundance.plは、最初にBowtieアライナーを使用してRNA-SeqリードをTrinity転写物にアラインし、その後、RSEMを使ってアバンダンス推定を実行する。 RSEMは、isoformなどの一意にリードをマッ…

柔軟な出力パラメータをもつ高速なORF予測ツール orfipy

2021 2/13 論文引用、help更新、実行例追記 転写物中のORFを検索することは、新たに配列決定されたゲノム中のコーディング領域をアノテーションする前の重要なステップであり、既知の遺伝子内の代替リーディングフレームを検索するための重要なステップであ…

de novo transcriptomeの系統解析と機能解析を行うwebツール TRAPID 2.0

2021 10/1 論文引用 ハイスループットシーケンシングの進歩は、RNA-Seqトランスクリプトームデータの膨大な増加をもたらした。しかし、特定の組織、状態、単細胞生物、微生物群集での迅速な遺伝子発現プロファイリングが期待されているが、新たな計算上の課…

真核生物の予測されたタンパク質のデータベース EukProt

2020 7/23 説明追加 EukProtは、公開されている予測タンパク質セットと、真核生物の多様性を表すために選択された非注釈ゲノムのデータベースで、すべての主要なスーパーグループからの742種とorphan taxaを含む。系統図、遺伝子ファミリー進化、その他の遺…

GO annotation分析ウェブサービス WEGO2

2020 4/26 タイトル修正 WEGO (Web Gene Ontology Annotation Plot) は、2006年に発表された、GO (Gene Ontology) のアノテーション結果を可視化、比較、プロットするためのシンプルで便利なツールである。ハイスループットシーケンシングの急速な発展とGOの…